理科塾から望む教育コラム

教育、世相、人と街…、肌で感じた小さな発見と疑問について軽い頭を絞りながら綴ります。

勉強のコツ教えます

頑張る人に立ちはだかる壁の正体

近年ヒットする曲にはある傾向があるらしい。それは、序奏からサビまでが意図的に短く作られているという点です。ネット配信された新曲をダウンロードして聴く時代ですから、早くサビが登場する曲は分かりやすく受け入れられるのだそうです。現代はネット社…

解説&解答書を見なさい

アフターコロナやウィズコロナと謳われる昨今、これまでの価値や常識は通用しなくなり、新たな価値や生活様式が創造されようとしています。こうした時代の潮目に生きる私たちに必要なものは、課題を見つけ情報を整理し論理的に考える力(クリティカルシンキ…

成績を伸ばせる人の模試活用法

今年度の受験生は、コロナ休校の影響を受けて不利だとか、かわいそうだとか囁かれています。一部の入試では、学校で消化しきれない単元を出題範囲から除外するなどの救済措置がとられるようです。事態を受けてそのような入試対応となったのでしょうが、例年…

理科と社会の勉強法を悩める方へ

「理科と社会はどのように勉強すればいいですか。」 これはよくある質問の一つです。理科と社会の勉強法に悩む人は、理科と社会を勉強しづらい教科だと捉えているようです。逆に言えば、数学や英語は勉強しやすい教科だと感じているともいえます。その原因の…

算数&数学から本質を見抜く力を育むには

6月16日付けのコラム「算数&数学は筋書き力で攻略する」でも述べたように、算数&数学は、計算力でも公式や解法の知識量でもなく、本質を見抜きストーリーを組み立てる言語力がものを言います。 今回は、本質を見抜く力について、中学受験算数と中学数学と…

宿題から解放されると賢くなる!?

コロナ休校期間中に大量の宿題を出された小中高生は多かったのではないでしょうか。休校中のまとまった時間を好きな事・普段できない事・受験勉強に充てようと企んでいた優秀な学生にとって、この宿題は水を差すような存在だったはずです。我が子が宿題をこ…

勉強したのに成績が上がらないわけ

「あれだけ頑張ったのにどうして私の成績は上がらないのだろう?」勉強してきた多くの人が経験した悩みではないでしょうか。 勉強時間と勉強量が足りない。的外れな勉強をしている。勉強方法を間違えている。参考書の選択をミスした。塾の先生の教え方が悪い…

100点満点主義からの脱却~塾に通う意味③~

学校教育の下で素直に育ってきた生徒たちの特長の一つに100点満点主義があります。100点満点は偉くてすごい。100点満点こそが勉強の目指すべきゴールである。100点満点主義を妄信する生徒は、1点のミスもなく整然と○(マル)が並ぶ答案に美しさを感じるあま…

算数&数学は筋書き力で攻略する~塾に通う意味②~

算数および数学の成績を左右する能力は何だと思いますか? 「数字を扱いこなす力、計算力」「公式や解法の知識量」「理系的頭脳センス」 多くの人(特に算数数学が不得手な人)は上記のように考えているのではないでしょうか。基本となる知識は必要ですが、…

学力向上の最初の一歩~塾に通う意味①~

みなさんは何の目的で塾に通い、塾から何を学ぼうとしているのでしょうか。「そんなの勉強するために決まっているでしょ。」「成績を上げて合格を勝ち取るためでしょ。」と叱られそうです。しかし、学校で毎日何時間も授業を受けているにもかかわらず、加え…

無駄で俗な経験こそ学力向上の秘訣

■経験則が減っている?現代の子どもたち AI・5G・ゲノム等々、日進月歩する科学技術は世の中を便利にしています。一方で、日常の森羅万象を成長とともに学ばなければならない子どもたちにとって、現代社会は、物事の現象とその原理や仕組みとを体感しづらい…

筆算の定規直線問題から考えるノートの使い方

■筆算の定規直線問題にみる学校現場の慣習 『筆算の直線を定規で引かなかったらやり直しを命じられた』福岡の小学5年生に起きたエピソードが新聞に取り上げられ、ネット上で話題になっています。学習の目的と手段とを取り違えている“学校あるある”の典型的な…

テストから養う「分析眼」

2月に突入し、早いもので2019年も12分の1が過ぎ去りました。2月と言えば、「テスト」です。私は塾屋ですから、受験シーズン到来です!と受験の話題に触れるべきですが、私がもう一つ思い浮かべる2月のテストと言えば、F1の開幕前テストです。なんのことやら…

自由研究のコツ

梅雨明けが記録的に早く、逆走台風と少々熱すぎる夏が到来。子どもたちは夏休み真っ只中です。夏休みといえば、海に山にお祭りと楽しいことが盛りだくさんの一方、水を差すのが作業的?な宿題の数々。中でも多くの親子を苦悩させる宿題が、昔も今も…ご存知“…