理科塾から望む教育コラム

教育、世相、人と街…、肌で感じた小さな発見と疑問について軽い頭を絞りながら綴ります。

合格できる人の8つの特徴⑥ 学習の優先順位を立てられる

教育メディアで華々しく取り上げられる合格者数ランキングの裏側にはその何倍もの数の不合格者が存在します。彼らの合否の分かれ道は何だったのか。私の指導経験から得た合格できる人の8つの特徴を8回に渡ってお話しします。新受験生の皆さんの一助となれば幸いです。

 

いつ何を学ぶべきかの優先順位を考えよう

 

勉強時間を闇雲に増やしても非効率であり、自己満足にすぎません。そこで受験生は、受験日から逆算していつまでに何を達成するべきなのかを考えなければなりません。今自分が取り組むべきことは何なのか。まさに『いつやるの?今でしょ』の精神で戦略を信じて受験生活を送るわけです。

 

そうは言っても受験生は誰しもが不安に襲われます。10代のあなたにとって人生初の分岐路に立つわけですから、先の見えない焦燥に囚われても当然です。

 

「今の成績で合格できるのだろうか」

「他の問題集を見なくても大丈夫だろうか」

「今の学習法だけで足りるのだろうか」

 

不安と焦りに襲われて、無駄な模試を受けてみたり、むやみやたらに過去問を解いてみたり、的外れな教材や学校の課題に手をつけてみたりする衝動に駆られるわけです。ましてや勉強から目を背けて課外活動や趣味に精を出すなどもってのほかです。

 

学習計画に一貫性のない問題を解いて「できた、できなかった」と一喜一憂しても合格に繋がる学力の向上に繋がりません。また過去問は志望校合格に直結する限られた資源です。点数に一喜一憂するために利用する行為は愚の骨頂でしかありません。

 

 

優先順位は紙に書き出そう

 

優先順位を考える時には箇条書きや簡単な表にして紙に書き出すことをお勧めします。各課題ごとに、短期的には一日の学習量と時間配分などを決めて、中長期的には何をいつまでにどの順序で完成させるのかを書きながら整理してみましょう。

きっちりした時間割を作る必要はありません。人間は予定通り物事をすすめることが苦手な生き物です。時間割通りに学習が進まなくなると焦りが出たり、やる気がそがれたりしてペースがさらに崩れます。ToDoリストのように大雑把な予定表で構いません。終了したら線を引いて消し込んでいきましょう。

 

 

受験勉強と野球、勝負事としての共通点

 

不安や迷いに負ける人は一貫性のある勉強ができません。ゆえに空回りして成績向上はおろか、合格のチケットを獲得できません。

アニメ“ドラゴン桜”の劇中で『スポーツや芸事などに結果を出してきた者は受験でも強い』とのセリフが登場します。”不安や緊張の中で自分を信じる精神力と実行力は何事にも成功を手繰り寄せる”との意味でしょう。

 

野球に例えてみます。

 

打者との勝負においてバッテリーはどの球種で打者を仕留めるか、これと決めた配球と球種を信じて勝負に挑みます。

ところが、「もし打たれたらどうしよう。打者に配球と決め球を見抜かれているのではないか。」などと不安と迷いに襲われ始めると予定とは異なる球種を投げてしまい、打たれてしまうものです。

 

自分は今、合格に向けて何を優先するべきか。繰り返しになりますが、先が見通せなくとも自分を信じ、プロが示した戦略を信頼し、強い意志をもって学習を進める以外に合格への道は開けないのです。

 

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合格できる人の8つの特徴⑤ 併願校を賢く選ぶ

教育メディアで華々しく取り上げられる合格者数ランキングの裏側にはその何倍もの数の不合格者が存在します。彼らの合否の分かれ道は何だったのか。私の指導経験から得た合格できる人の8つの特徴を8回連載でお話しします。新受験生の皆さんの一助となれば幸いです。

 

合格できる人の8つの特徴5 ―併願校を賢く選ぶ―

 

みなさんは、第一志望校以外の受験校をどのように選んでいますか。

前回コラム④で、受験勉強を戦略的に行う大切さについて述べてきました。戦略的な勉強と併願校の選び方とは表裏一体の関係です。すなわち、併願校の選び方次第で、あなたの学習が計画性をもって機能するか否かが決まるのです。今回は、併願校を選ぶ際のポイントについてお話します。

 

併願校を戦略的に選ぶポイントは?

 

「この学校に行きたい」とハートで選んだ第一志望の学校を選ぶときとは異なり、併願校の選択は実利的な点を考慮する必要があります。併願校は、単に滑り止めとしての役割だけでなく、受験勉強を効率よく進める点で第一志望校の合格を手繰り寄せる役割も担うからです。

 

ただし大前提として、併願校についても第一志望校と校風や方針に共通点をもつ学校から選択することが健全な考え方でしょう。第一志望校とは校風や方針が真逆で、好きになれそうにない学校を難易度だけで選ぶのはおすすめできません。万一入学することになっても納得して通える学校が理想的です。

 

上記の前提を踏まえて併願校を戦略的に選びます。

 

まず併願校の入試傾向について、第一志望校とできるだけ共通点があることが理想的です。入試傾向とはすなわち、入試教科・出題分野・レベル・問題形式・配点を指し、そして問題の解きやすさ-自分との相性-も考慮するとよいでしょう。

 

たとえば、第一志望校の国語において論説文と古文が出題される場合、小説文や詩歌が出題される学校を併願校として選ぶのは好ましくありません。なぜなら、第一志望校には不要な小説文や詩歌の勉強が必要になるためです。


受験は限られた時間の中で効率的に学習を進める必要があります。第一志望校に最適化された学習の延長線上に併願校の対策を組み込むことが戦略上理想的です。

 

 

第一志望校と相性の良い組み合わせは?

あなたの第一志望校が国立・難関私立(5教科型or3教科型)・公立のいずれかの場合、それぞれの学校に適した併願校の選び方があります。

 

① 国立または5教科型の難関私立高校の併願先

 

ハイレベルな5教科を課す国立高校や開成・渋幕・市川などの難関私立高校を第一志望に据える場合、ハイレベルな3教科を課す難関私立高校との併願に問題はありません。また、5教科受験である公立最上位校との併願も相性がいいでしょう。

 

 

② 3教科型の難関私立高校の併願先

 

早慶MARCHのような大学付属系の難関私立高校を第一志望としているならば、国立高校を併願校とするのは理科社会に労力を割かなければならないため効率的ではありません。併願校には実力勝負できる3科型の私立高校を複数据えるといいでしょう。

内申点が足りているならば公立高校との併願も可能ではあります。公立高校も理科社会が課せられますが、学校の定期テストレベルを押さえておけば問題ないでしょう。ただし3科の学習に偏重しすぎて、理社が詰んでいる場合はこの限りではありませんが…。

 

 

③ 公立高校の併願先

 

注意すべきは、公立高校を第一志望に据えている場合です。内申点もあり、定期テストでも高得点をとれていても、難関私立高校を併願校に据えることはおすすめできません。

 

難関私立高校の英数国と公立高校の英数国では問題のレベルと内容が別次元であるからです。

公立高校入試では、基本的に公立中学校の指導要領に沿った内容が出題されます。一方で難関私立高校では中学校の学習内容から逸脱したものが出題される傾向にあり、学校の定期テストでは見たこともない知識が要求されます。

3倍ほどの高倍率から志願者を篩(ふるい)にかける難関私立高校の入試は、大学入試にも似た考え方の下に作成されています。学校の定期テスト対策を勉強の中心に進めてきただけでは対応できませんから、難関私立高校向けの対策を専門の塾などで学ぶ必要があります。

 

 

入試では、学校ごとの理念や運営方針が入試方法や入試問題の傾向に表出します。それは学校が求める生徒像のメッセージでもあります。入試問題からそのメッセージを読みとってみましょう。一人で行うのが難しいならば、信頼できる塾の先生に相談しみてもいいでしょう。併願校を賢く選ぶことは、受験勉強の最適化と自己実現への一助となるはずですから。

 

 

次回コラム>>>合格できる人の8つの特徴⑥ 学習の優先順位を立てられる

 

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合格できる人の8つの特徴④ 戦略に基づいて勉強する

教育メディアで華々しく取り上げられる合格者数ランキングの裏側にはその何倍もの数の不合格者が存在します。彼らの合否の分かれ道は何だったのか。私の指導経験から得た合格できる人の8つの特徴を8回連載でお話しします。新受験生の皆さんの一助となれば幸いです。

 

合格できる人の特徴4 ―戦略に基づいて勉強する―

 

どの学校に進学を志すのも、また受験に向けて勉強に精を出すのも受験生本人であることは言うまでもありません。親心や老婆心から家族がそのレールを引きたくなるのは世の常ですが、大人は見守り役に徹するしかありません。

 

そうは言っても、受験と初めて向き合う受験生は先を見通せていないことがあります。目の前に転がっている教材や学校の宿題に手を出したり、不必要な模試を受検して偏差値や判定に一喜一憂したりしがちです。
これを読んでいる受験生の中にも心当たりがある方がいらっしゃるかと思います。

このように場当たり的で感情まかせの学習に陥ることは効率的と言えるでしょうか。合格を手繰り寄せるためには、戦略的に学習を遂行することが有意義です。

 

受験勉強とはピラミッドづくりのようなものです。ピラミッドを造るためには基礎から石を組み上げる正しい順序があります。また石室や通路など内部の場所に応じて適切な石を選び、加工しなければなりません。思いつくままに石を積み重ねてもピラミッドは完成に至らないでしょう。

 

そこで受験生にとって、コーチングしてくれる経験豊富な先生の存在が頼もしい味方となります。

 

受験を熟知し、受験生を送り出してきた塾の講師は論理的かつ効率的な戦略を立ててくれます。あなたの現状と受験までの道のりを勘案した上で、取り組むべき内容と方法ならびにその時期をプランニングして受験生を指導していきます。

 

受験に対する正しい知識や向き合い方がないままに不安に駆られて右往左往していては望むべく結果を手に入れられません。

受験生のみなさん、もしあなたの傍にコーチングしてくれる先生がいるならば、彼らの指導と助言に耳を傾け、実践することをお勧めします。指導者を信頼し戦略的に受験と向き合える人は不安に打ち勝ち、合格を掴み取るでしょう。

 

次回コラム>>>合格できる人の8つの特徴 ⑤プロの戦略を実践できる【中編】

 

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合格できる人の8つの特徴③ コツコツ型の勉強ができる

教育メディアで華々しく取り上げられる合格者数ランキングの裏側にはその何倍もの数の不合格者が存在します。彼らの合否の分かれ道は何だったのか。私の指導経験から得た合格できる人の8つの特徴を8回連載でお話しします。新受験生の皆さんの一助となれば幸いです。

 

合格できる人の特徴3 ― コツコツ型の勉強ができる ―

 

たばこ・酒・ゲームがそうであるように、勉強も習慣性を伴う行動の一つです。ただし、前者が欲望と本能に身を委ねれば誰でも習慣性を確立できるのに対して、後者は志と自律心を持ち合わせなければ、習慣化できません。

加えてたばこ・酒・ゲームの習慣性が肺がん・肝硬変・起立性障害等を発症するまでに相当な時間がかかるのと同様に、勉強も学力向上という成果を得るまでに一定の時間を要します。

 

習慣性と成果との関係性をフィットネスジムに例えてみましょう。

シェイプアップを目指してフィットネスジムに通うとします。入会しただけでCMに見るような目覚ましい成果を上げられることはありません。当然のごとく、結果にコミットするには毎日地道にフィットネスと食事管理を継続しなければなりせん。誘惑や甘えに打ち勝つ意志を持ち合わせなければ、高額なフィットネス費用は無駄になるかもしれません。

 

勉強もまた同じ。短期間の学習、もしくは塾に通うだけで学力が飛躍するなんてことは起こりえません。

 

日頃の学習習慣がなく、定期テストが目前に迫った時にだけ教科書と問題集を開き、解答用紙が返却されれば点数に一喜一憂して終わりなんて人はいませんか。喉元過ぎれば熱さを忘れる状態に陥っていては、学力の定着も向上も望めません。

 

また良い塾では、設問の解き方を伝えるだけの指導ではなく、設問の捉え方――情報整理の仕方や解答を導くための考え方――を伝授してくれます。単純暗記ものと思われがちな英単語や古文単語においても、成り立ちや語源・派生語や関連語など情報の紐づけ方やカテゴライズ法を教えてくれるはずです。

 

しかしながら、プロの学習ノウハウをどれだけ得られたとしても、知識を自分のものとして蓄積することは本人が日々努力することでしか達成できません。入試を戦うのは経験豊富な塾の先生ではなく、受験生であるあなた本人です。プロから伝授された武器を入試本番までにあなた自身が扱えるようにしてほしいのです。

 

すなわち、身につけるべき学習知識を頭の中に整理して格納できる人はあなたの他にいません。地道な学習を継続するには自分を信じる強い意志を携えなければなりません。聞き流すだけで上達するような授業や都合の良い特効薬は存在しません。

 

合格できる人は、「大切だから覚えておくように」と指示された知識を次回の授業までに漏れなく身につけてきています。指導する側としては、「指示したものの、中高生は忙しいだろうし、やってこられないだろう」と想定しているのですが、彼らはこの想定を嬉しいことに毎回覆してきます。

 

一方で、授業中に先生から質問されるたびに授業プリントをかばんから引っ張り出して答えているようでは、あなたの成績はいつまでも上向いていかないかもしれません。

 

目からうろこの学習法や解説を聞いた後は、毎日地道に復習と自習に取り組んでください。さもなければ、塾にかけた時間と高額な費用は水泡に帰すでしょう。

 

次回コラム>>>合格できる人の8つの特徴 ④プロの戦略を実践できる

 

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合格できる人の8つの特徴② 志望校への執着心が強い

教育メディアで華々しく取り上げられる合格者数ランキングの裏側にはその何倍もの数の不合格者が存在します。彼らの合否の分かれ道は何だったのか。私の指導経験から得た合格できる人の8つの特徴を8回連載でお話しします。新受験生の皆さんの一助となれば幸いです。

 

 

合格できる人の特徴2 ― 志望校への執着心が強い ―

 

志望校への執着心が強い人とは、志望する学校に対してぶれない気持ちを持てる人です。学校説明会のみならず学園祭やイベントに足を運び、志望する学校の校風を理解できていることはもちろんのこと、そこで何を学び、どのような自分になりたいのかをイメージできている人とも言えます。

 

同級生の多くが志望するから、「一緒の学校に行こう」と誘われたから、”勉強ができる自分”の自尊心を保ちたいからといった動機では志望校への執着心は生まれません。

 

 

志望校へ執着心をもつことはなぜ必要なのでしょうか。

 

志望校へのぶれない気持ちは、受験勉強に対する原動力となるからです。人間は欲求や希望を満たそうとする生き物です。欲求達成のために知恵や工夫を凝らすことはもちろん、物事の捉え方や価値観にも変化を起こします。同じ日常の中で見える景色が変われば、あなたの行動は受験に向かって前向きになるはずです。

 

私の指導経験の中でも志望校へ強い執着心をもつ生徒は、授業への食いつき方が違いました。「このテーマは過去の問題でも頻出されている」と私が補足情報を加えたときの、生徒の眼差しとペンを走らせる力は力強いものでした。

 

志望校の合格に繋がるものであれば、どんな情報や勉強にも貪欲でいられます。

こうした貪欲さは、受験の終盤において鍵を握るメンタルに影響を及ぼします。志望校への執着心の強さは侮れないマストアイテムです。

 

 

一貫した考えに基づく行動ができる

 

また、志望校への執着心がもたらすものに一貫性があげられます。

 

学習の方向性はもちろんのこと、生活態度や考え方にも志望校に合格するためのブレない姿勢が身につきます。

つまり、生活の軸を志望校合格に据えられるため、課外活動や趣味やスマホ等の利用を一旦控え、必要な情報と行動に意識が向かうようになります。

 

一方で志望校への執着心が低い人ほど、その考え方に一貫性のない場合が往々にして見られます。

 

一貫性のなさは、たとえば併願校の選択にも表れます。
主体的な学びを特徴とする学校を第一志望に据えているにもかかわらず、第二志望には管理教育を重視する学校を併願するケースや、帰国生を積極的に受け入れ多様性と国際教育に力を入れている共学校と地元志向で質実剛健を掲げる男子校を併願するケースなどが挙げられます。

 

その理由として、周囲と歩調を合わせようとする意識が働いていることもあるでしょうし、入学後の自身の具体像が明確に立てられていないこともあるでしょう。また、不安や自信の無さから安全志向になりすぎることで気持ちにブレが生じているのかもしれません。

 

当然のごとく、どの志望校に対しても熱量が中途半端になりがちです。あれもこれもと不安に襲われるほど、学習の方針と内容が支離滅裂になる危険性を孕んでいます。

 

社会経験の少ない10代の中高生には致し方ない面もあるのですが、進学先選びに関してプロのアドバイスに耳を傾けて、自己分析をしっかり行わなければなりません。決断力とブレない意志はあなたの潜在能力を引き出すことに繋がるのですから。

 

次回コラム>>>合格できる人の8つの特徴 第③回コツコツ型の勉強ができる

 

 

 

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